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もう二度と逢えない風景(続) …… [心の中の一風景]
[358-1] 20151017_1235
撮影日: 2015年10月17日(土) 12:35



え・・・ 嘘でしょ・・・?

目を疑い、必死にその位置を確認しました。
でも、そこにこの木はありませんでした。
どうして・・・

頭が混乱し、どんなに見たって何も無いのに、
それでもまた確かめて、呆然として・・・。

クリスマスツリーよりも
もっと前から撮り続けてきた木と、その風景も失いました。

泣きました。



今まで自分が撮ってきた写真を並べ、
それを編集して記事にするのは辛かったです。

寂しくて、心が痛くて、悲しくて、泣きながらの作業でした。



でも、確かに在ったことを、そこに生きていた証を、
ずっと見てきたこの私が残してあげなければ・・・








20091231_1228
2009年12月31日(月) 12:28 (ここで撮った、私の中での最高の一枚 「眠らない荒野」)

こうして見える風景を初めて撮ったのは、7年前の大晦日。

人から見ればただの殺風景な荒れ野で、
誰もここを撮る人なんていないであろう、そんな場所で。

でも私はとても魅かれました。
それはこの木があったからこそ。







20130923_1506
2013年9月23日(月) 15:06

仲秋。

葉の色は褪せつつあったけれど、
まだまだ豊かさのある姿がそこに。

この季節ならではの彩りが、とても明るく綺麗でした。








20141130_1542
2014年11月30日(日) 15:42

冬間近。

別の角度から見ると、本当はこの木はこういう姿。

周囲の赤くなった枯れ草が色を添え、
寂しさを少しだけ和らげていました。








20151017_1234
2015年10月17日(土) 12:34 (この写真を記事にした時、このまま変わって欲しくないなって書いていたのに・・・)

気持ちの良い秋晴れ。

葉の色もすっかり変わり、
取り囲む風景も、黄色に赤、白、緑が入り混じり。

私にとっては十分に美しい風景でした。








20160111_1313
2016年1月11日(月) 13:13

「地吹雪にも負けずシリーズ」の日です。

雪はまだ浅く、木の根元もそれほど隠れていなくて、
でも風は冷たいし、めっちゃ寒いね^^; ・・・って。

突風と共に巻き起こる地吹雪に、一緒に耐えました。








20161203_1329
2016年12月3日(土) 13:29

師走。

足元の雪はまだ僅か。
太陽の光が周囲を鮮やかに輝かせ、素敵な空も手伝って。

この角度から見る風景が一番好きだったのかも。








20170107_1256
2017年1月7日(土) 12:56

今年のお正月。

足元が雪で隠れてきたね、寒いねって。
雲と、隙間の青空が良い感じに移動してきたので、それまで待って。

まさか、これが最後になるなんて思いもしなかった・・・。








きっと、雪解けと共に工事が始まり、
そしてこの木も、いとも簡単に根こそぎ倒されたに違いない。

なんて悲しいことを・・・
ひどいよ・・・


もっともっとここに行けば良かった。
もっといっぱい撮ってあげれば良かった。

どんなに悔やんでも、もう戻ることのない風景。

大好きだったのに・・・
いつでもそこに在ったのに・・・

もう、ここに行ってもこの風景がないなんて信じたくない。
受け止められない。

どうしても涙が込み上げてくる・・・


農地として甦らせているようには見えなかった。
暫くは、ここに向かう道は通りたくない。 通れない。



(この木とクリスマスツリーは割と近くにあって、だから一度に失いました)
smile(39)  コメント(22) 
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smile: 39

smile をくださった皆様、ありがとうございました (^-^)

コメント: 22

ありがとうございました。 コメントの受付は締め切らせて頂きました <(_ _)>
JF

わかります・・・友達が急に消えたようなかんじ・・・
まったく違う風景になってしまいますよね・・・
この子やあの子がいた時間、また見せてくださいね。
by JF (2017-05-16 11:20) 

suzu*

うぅむ。。
出会ってたからこその哀しみだね。
もし今ココを通っていたら何もない荒野でしかなくて
MIKUKOさんの目にもとまることなかったのかもだけど
ずぅっとまるで幼き子を育むみたいな心の入れようがあったんだよね。
肉はなくとも魂もなくとも
見つめるMIKUKOさんの想いは確かにあって、さ。。
うまく文字に託せずにごめん。
ある日「あれっ?」と首かしげること度々。
その時は多分にいろんな想いがせめぎあって泣くだけなくんだ。
で、静かに思うんだ。。
「ありがとね」って。
人みたく通じ合うことはなくても(片想いだけど)
伝えたい想いがあって、聞いてくれてありがとって。
ソコに居てくれてありがとうねって。。
MIKUKOさんの宝箱にはちゃんとアルじゃん!
大丈夫だよ^^
by suzu* (2017-05-16 12:25) 

okko

この記事へのコメント、前々記事に書いちゃった~!
by okko (2017-05-16 15:12) 

salty

戻らない風景、時間。人を切なくさせます。
by salty (2017-05-16 16:10) 

engrid

涙目になりました
読みながら、、信じられない、、好きだったのに
消えちゃうなんて、、、涙がこぼれました
by engrid (2017-05-16 18:14) 

sasasa

そこに行けばいつでも会えると思っていたものが、
ある日突然無くなっていたなんて、
本当に悲しい事ですね。
壊してしまうのは簡単でも、もう二度と元には戻らない。
全て何でも開発してしまう事が何でも正しいとは思えない。
写真としても、記憶にも深く刻みこんでおこう。
by sasasa (2017-05-16 21:36) 

MIKUKO.

>JF さま
そうですね・・・
適切な表現は難しいのですが、大きな喪失感で。
何も考えずとも、ふらりとそこに行けばいつもそこにあった木。
その木を取り囲む環境があってこその風景でしたから。
by MIKUKO. (2017-05-17 00:45) 

MIKUKO.

>すずちゃん
何て言うか・・・ずっと見守ってあげたかった命、かな。
すずちゃんがお花たちを愛おしく思いやるように、
私はどうしてか木に対する思いが人一倍強いみたいで。
姿は木だけど、そこには魂も意志も感じるし、
とっても愛おしくなっちゃうんだ。
健気に生きている立派な一つの命として、可愛くて仕方ない。
だからね、凄く悲しくてどうしようもなかった。
ショックでショックで、理解できないままその場を離れて。
うん、ありがとうって言わなくちゃね・・・。
でも、まだ全然やりきれない。
by MIKUKO. (2017-05-17 00:46) 

MIKUKO.

>okko さま
はい。前々記事に頂いたコメントは見ていました。
本当になくなっちゃったんです・・・。
目の前の現実が信じられず、受け入れられず。今もなお。
あれが何の工事なのか確認するには、時間が掛かりそうです。
by MIKUKO. (2017-05-17 00:46) 

MIKUKO.

>salty さま
なんでしょうね、この切なさを通り越した絶望感。
好きな理由を説明しろと言われても説明できないような、
理屈なんてなくて、ただその場所が大好きで。
もう戻らないって悲しいね・・・。
by MIKUKO. (2017-05-17 00:46) 

MIKUKO.

>engrid さま
一緒に涙して下さってありがとうございます・・・。
まさか自分がこんなに落ち込むなんて。
そこまで自覚していなかったくらい大切な存在だったんですね。
でも夢でも何でもなく、本当に消えちゃいました・・・。
by MIKUKO. (2017-05-17 00:46) 

MIKUKO.

>sasasa さま
いつもそこに行く時は、行こう!と思って向かうのではなく、
何も考えずに普通に行って、当然のようにカメラを向けて。
近くまで来たから、ふらっと会いに立ち寄ったよ、
みたいな自然な感覚でいられた場所だったから、
行けば居るのが当たり前だったのに、もう居ないんだもんね・・・。
自分でも、ここまで辛いのは初めてかもしれない。
生きた証をちゃんと残してあげられて良かったと思わないといけないですね。
by MIKUKO. (2017-05-17 00:46) 

Inatimy

言葉に詰まってしまい、コメントが遅れました・・・。
樹木って何百年も生きるイメージだから、
自分が生まれる前からそこにあって、これからもずっとそこにいて、
自分たちの次の世代、その次の世代にも木は生きていると思っていたのに、
あっけなく姿を消してしまうなんて・・・。 なんで?どうして?って思ってします。
by Inatimy (2017-05-17 18:21) 

ゆきち

あまりの出来事に言葉が見つからず・・・。
こうなる運命をわかっていたから、木がMIKUKO.さんを呼んだのかもしれませんね。
美しくも厳しい北の大自然の中で生きた姿をしっかり写し取ってもらい、多くの人の心に刻み付けられたこと、木は喜んでいると思います。
形あるもの、命あるもの、いつかは必ず・・・とわかっていても突然の別れは受け入れがたいものがありますね。
by ゆきち (2017-05-17 20:46) 

keizzo

どの写真も素晴らしいです。
2枚目と3枚目の写真に力強さを感じます。
このような風景が消えるのはとても残念です。
長年追ってきたMIKUKO.さんにとっては辛すぎることでしょう。
いつもあって当たり前だと思わずに僕も撮って行きたいと思いました。
このような場所にも開発の手が入るのですね。。。
by keizzo (2017-05-17 22:00) 

MIKUKO.

>Inatimy さま
私も本当にそんな気持ちで、
ひどすぎるよっ! 何で? どうして? どうしてなの?! って、
めちゃくちゃ叫びたかったです。
でもあまりのショックにとにかく悲しみが先行してしまって。
こんな事がなければ、もっとずっとずっと長生きしていく筈でしたよね。
なんだか、罪のないものの命を奪った、としか思えなくて。
by MIKUKO. (2017-05-17 22:53) 

MIKUKO.

>ゆきち さま
形あるもの、命あるもの、いつかは必ず・・・
そう、分かってはいるんです。でも、納得できないんですよね。
自然災害であれば仕方ないと言い聞かせることも出来るけど、違う。
あの場所を好き好んで撮る人はいなかったでしょうから、
写真として残してあげられただけでも、きっと救われますよね・・・。
by MIKUKO. (2017-05-17 22:54) 

MIKUKO.

>keizzo さま
どうしてこんなにも辛いんだろうって思うくらい、辛いです。
何でなの? ここじゃなきゃいけなかったの?! って思うんです。
天気が良くても悪くても、この木を主体に撮れることが当たり前だったし。
以前に撮ったものが、次にはなくなっていたという経験はありますが、
撮り続けてきたものを失う悲しさって想像以上ですね。木も命だから。
・・・何も考えていないのに、ふと思い出してしまう。
2枚目の、初めて撮った時の写真を超えることはありませんでした・・・。
by MIKUKO. (2017-05-17 22:57) 

よしころん

いつもそこに行けば会えた木々が…辛いね。
人でも植物でも命あるものにはかならず別れが訪れます。
頭では分かっていてもね。
でもこうしてMIKUKO.さんに撮ってもらえたこの子達はとても幸せものですよ。
生きた証がこうして残っている植物、そうはいないと思うもの。
きっと「ありがとう♪」って言ってるよ。
by よしころん (2017-05-18 20:36) 

MIKUKO.

>よしころん さま
うん、確かに・・・。
木は長生きとはいえ、生きた証がちゃんと残されているって、
観光名所となっているような有名な木でもない限り、そうないですよね。
そう考えれば、この木たちの命を大切に思っていたことも報われるのかな・・・。
ただ、それをこんな形で奪われたことは無念でならないけど。
いつかなくなってしまうかもしれないと、だから残してあげなくちゃと、
そうやって色んなものを大事に撮っていることも、
自分が写真をやっている意味の一つでもあるって、改めて思えました。
by MIKUKO. (2017-05-19 00:47) 

アールグレイ

そこにある風景、大好きな風景
突然に、お気に入りの木がなくなってしまったのですね。
私も、切ない気持ちになりました。
当たり前のように思っていたことが、そうじゃないことってありますよね。
記事を見せてもらいながら、いろいろ考えさせられます。
by アールグレイ (2017-05-19 16:35) 

MIKUKO.

>アールグレイ さま
はい・・・なくなってしまいました・・・。
あまりの突然なことに、気持ちが全くついてゆけませんでした。
無情を感じ、悲しみとやりきれなさと。
ずっとずっとそこに在り続けてくれるものと信じて疑わなかっただけに。
何でも当たり前ではないと解っていても、失うって大きいですね。
by MIKUKO. (2017-05-23 01:11) 

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